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ZESDA's blog

日本の技術と世界のニーズをつなげるプロデューサーの支援・育成を通じて日本企業のグローバル競争力の強化を目指すNPO法人ZESDAのブログです。

プロデューシング・システムを創ることで、日本経済の活性化を目指す、NPO法人ZESDAのブログです。


TED-Tokyo創設者・共同代表より 「新しいアイディアを創り出すための最良の方法とは?」 Platform for International Policy Dialogue (PIPD) 第八回セミナー開催のご報告

PIPD(「旧大使館ツアー」)

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 NPO法人ZESDAは、「官民恊働ネットワークCrossover」(中央省庁の若手職員を中心とする異業種間ネットワーク)との共催、(株)自由が丘パブリックリレーションズの協力により、在京の大使館、国際機関や外資系企業の職員、及び市民社会関係者をスピーカーに迎え、国内外の政治・経済・社会問題について英語での議論を通じて理解や問題意識を高める、「Platform for International Policy Dialogue (PIPD)」を開催しています。
 
 2月25日(水)朝7時30分より開催した第八回PIPDセミナーでは、ゲストスピーカーにTED-Tokyo創設者・共同代表であるPatrick Newell氏をお招きし、「How do we best create new ideas?(新しいアイディアを創り出すための最良の方法とは?)」をテーマにプレゼーテンテーションを頂いた上で、参加者とオープンなディスカッションを行いました。

 8つの異なる機関を運営されているNewell氏は自分を、「社長」ではなく、「自由人」もしくは「ちょうちょ(蝶)」であると紹介したうえで、約50名の参加者に対しこんなユニークな質問を投げかけました。「過去1年を振り返って、‟バカなことをやっちまった瞬間(Ridiculous Moment)“が思い浮かぶ人は手を上げて欲しい。」

 参加者の半数程度が手を上げたことを確認したうえで、Newell氏は続けます。「では、過去1か月は?この10日間ではどうだろう?」・・・最後の質問に手はほとんど上がりませんでした。「それでは、最近10日間で、大笑いした人はどのくらいいるかな?」・・・やはり、それほど多くの手は上がりません。

 Newell氏は一息ついて、「私たちは、十分に笑っていない。自分自身を笑い飛ばすことは、自らを、既存の思考や行動パターンから解放するうえで、とても重要なことです。」と強調しました。その上で、「斬新なアイディアを創り出すうえでは、自分の思考を可能な限り自由にする習慣を持たなければならない。」と指摘し、一例として、こんなアイディアを示しました。

 「たとえば、誰しも自分の中に‟ジャマオジ“-即ち、新しいアイディアを提案し実行に移そうとする際に、リスクばかりを指摘して、‟邪魔をするオジサン”が居座っている。この‟ジャマオジ“による邪魔を防ぐためには、‟トシハン”-‟歳半分の自分“を想像してみるとよい。たとえば、今60歳の人なら、同じ提案を30歳の時に聞いたり、思いついたりしたら、どのように思考し、そして行動するかを想像するのだ!」

 印象的でユーモアたっぷりのアドバイスに、会場は笑いに包まれます。

 続いて、Newell氏は、思考を自由にしながら、「3のP」、即ち、「目的意識(Purposeful)」、「情熱(Passionate)」、そして「喜び(Playful)」を自分が最も感じることが出来るアイディアや対象を見出すための方法として、「Mind-map」という思考訓練の方法を紹介し、参加者が実際に体験する時間を10分ほど持ちました。その際、Newell氏は、「もしも何も思いつかなければ、Mind-mapの中心に、ただ「アイディア」と書き、しばらく目を閉じてみよう。その上で、また考えよう。」とのガイダンスを共有してくれました。

 そして、Mind-mapのエクササイズを終えた上で、「良いアイディアとはどんな原則を満たすものだろうか?」という質問を会場に投げかけ、参加者からの意見を募りつつ、過去のTED-Talkにおけるいくつかの印象的なシーンを紹介しながら「Simple(単純で)」、「Concrete(具体的で)」、「Emotional(心を掻き立てられる)」、「Unexpected(想定外の)」、「Credible(信頼できる)」、「Story(物語)」を紡ぎだすことが、良いアイディアと呼べるものを創るうえでの大切な原則であると強調しました。

 さらに、思いついた斬新で良いアイディアを実現するためには「RDF=Reality Distortion Field (現実歪曲フィールド)」を創り出し、他者と共有することが有効であると指摘します。RDFとは、「自分たちが今いる場所」と、「たどり着きたい地点」との間にある、途方も無いギャップが、何だか埋められる気がすると、自分自身、そして他者に思わせるような、プレゼンテーション、対話や、仕事の任せ方に関する方法であり、Appleの元CEOのSteve Jobs氏が得意とするスタイルとして同社の中で好んで使われる表現とのことです。そしてRDFを効果的に作り出すうえでは、まず、自分自身がComfortable Zone(居心地の良い空間)から脱却する勇気を持つこと、他者に徹底的に自分の持てるものを与え、共有すること(Giving and Sharing)、そして、つながりそうもないことを、つなげる思考を採ること(Connect the un-connected)が重要であると指摘し、そのメッセージ性とユーモアにあふれた一時間のプレゼンテーションを終えました。

 プレゼンテーション後の質疑応答では、新しいアイディアを実現に移していくうえで、世代間の思考ギャップを超えるにはどうすればよいか、Newells氏自身のこれからの夢は何か、斬新なアイディアをもたらす‟第6感“を研ぎ澄まし、これを逃さないようにするために何が必要か、日常に埋没しないために持つべき思考や行動の習慣とは何か、といった意見や論点が出され、活発で双方向の議論が展開されました。

 今後もZESDAはグローバル・ネットワークを構築していくため、「Platform for International Policy Dialogue(PIPD)」を共催して参ります。
引き続き、ZESDAを宜しくお願い致します。