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ZESDA's blog

日本の技術と世界のニーズをつなげるプロデューサーの支援・育成を通じて日本企業のグローバル競争力の強化を目指すNPO法人ZESDAのブログです。

プロデューシング・システムを創ることで、日本経済の活性化を目指す、NPO法人ZESDAのブログです。


地方創生!長野県川上村をプロデュース!ZESDA隊員訪問ルポ〜第三弾:川上村での活動と今後〜

川上村視察

〜あらすじ〜
我々ZESDA隊員6名はZESDAの副理事長である西尾さん(本職:農林水産省)の様子を伺い、また「地方創生」の具体的な取組を視察するため西尾さんが赴任する長野県川上村へ。車窓越しからみた川上村には広大なレタスの農場が広がっています。よく調べると、川上村はレタスのシェアが日本全体の8割を占めるほど農業で成功している数少ない村だそうです。そんな村で西尾さんは「地方創生」の一環でどんなことをしているのか。そして西尾さんが考える今後の地方創生とは。


レタス農園を散策後。
再び車に乗り込んだ隊員に西尾さんが話しかけます。

「次は村役場に行きますよ。最近私が関わったプロジェクトでオープンした産地直売所もあります!」
隊員:「直売所!楽しみです!たくさん買っちゃおうかな♪」

村役場へ向かう途中、前から気になってたことを西尾さんに伺ってみます。

隊員:「西尾さんはこの村で具体的に何をしてるんですか。地方創生の一環で来たと聞いていますが、、」

西尾さん:「あ、詳しく言ってなかったですね、、、まず、私がここへ来た経緯について話しますと、政府が推進する「地方創生人財支援制度(注2)」という制度を活用しています。「地方創生人材支援制度」は簡単に説明すると、地方創生に積極的に取り組む市町村に対して、意欲や能力のある人を市町村長の補佐役として派遣して地方活性化を支援する、という制度です。 国家公務員や大学研究者、民間人材など幅広い人材が派遣されており、常勤職員で2年、非常勤職員で1〜2年間、派遣先で汗を流すことになります。私は常勤なので2年間になります。派遣者の名簿(注3)も公開されているのでもしよければご覧ください。市町村長の補佐役と言いましたが、派遣者それぞれに役職が割り当てられており、例えば私は「政策調整室長」という立場で参加しています。」

注2. 地方創生人材支援制度 - まち・ひと・しごと創生本部
注3. 西尾さんの熱い意気込み(4ページ目)

隊員: 「政策調整室長?!」

西尾さん:「そうです。他にも役職はあって地方創生担当部長、地方創生推進室長、顧問、参与、創生アドバイザーなど、まあたくさんありますね。この制度の下にあるのが「地方創生総合戦略」というもので、その策定のお手伝いが私たち派遣者の主なミッションとなります。今後の人口減少に対応するため、各自治体がそれぞれの「町おこし」の具体的戦略を立案し、人口減少の歯止めをかけるというものです。戦略を立案するだけでなく、具体的なプロジェクトの実働や、人材育成等にも取り組んでいます。戦略が「実現」し具体的に村が発展することを目指しています。」

隊員:「地方創生って掘り下げれば実はとても深いプロジェクトなんですね。戦略を立てるだけでなく、それをしっかり実行に移して結果を出す。まるでビジネスみたい。では、、なぜ西尾さんは川上村だったんですか。他にもたくさん村とか町とかあると思うのですが、、、」

西尾さん:「一言でいえば「縁」ですかね。地方赴任を希望しましたが、農林水産行政の経験が活かせる場所以外の希望はありませんでした。その点農業が主産業の川上村に来ることが出来たことは非常にありがたいと思っています。」

間もなく村役場に到着。
赤レンガでできた役場は存在感があり、正面口の上には堂々と「川上村役場」と書いてあります。

しかし、我々隊員の目線はそのすぐとなりにある木造建築物に移ります。現代風で真新しく見えるその建物は全体がガラス張りで一際目立っています。

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西尾さん:「みなさんそちらの建物に興味ありそうですね。こちらは”森の交流館”といい、主に川上村の林業や森林について学んだり考えたりする場になっています。1階には先ほど言っていた産地直売所があります。」

隊員:「!!お買い物〜♪ ちなみに、、、なぜここに直売所を?」

西尾さん:「これまで川上村は市場出荷が主流の農業だったので、観光に来ていただいた方が特産のレタスを気軽に購入できる場所がなかったんですね。また、農業が男性中心になりがちなので、女性が活躍できる場所も不足していました。これらを解決するため、産地直売所を今夏からオープンしたんです。数十種類の野菜がいつも並んでいます!フェイスブックページも作りました!」

西尾さんは他のプロジェクトにも関わっていて、
“沖縄でレタス生産プロジェクト”では、以前から友好都市であった沖縄県恩納村と連携し、川上村の技術を用いて沖縄でレタスを生産するプロジェクトを始動。今年の冬、川上の農業の匠が恩納村に向うのだそうです。
その他にも、「村の農業の未来を考える戦略を立案したり、輸出事業として台湾までセールスに行ったりもしています」とのこと。

直売所には西尾さんが仰った通り、いろんな種類の野菜や果物が万遍なく丁寧に並べられています。

ピーマン、ナス、ほうれん草、ジャガイモ、トマト、シシトウ、パプリカ、トウモロコシ、、、なかにはキウイのジャムやレタスのアイスクリームなんかもありました(どちらも味見しましたが美味でした!)。

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隊員はこの機会を待っていたとばかりに視察のことなど忘れて(?)お買い物モードに。スーパーでもそんなに買わないだろうというくらい袋に詰め込みます。
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その後は、となり村にいって昼食(BBQ)を食べ、牧場を見学したり、おしゃれなカフェに行ってリラックスしたりしました。
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これは西尾さんと我々の唯一の集合写真です。
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おしゃれなカフェでは、西尾さんが今後の活動と川上村について熱く語る場面もありました。

西尾さん:「100年先も村が「奇跡の村」であり続けるために、村での将来に希望をもてるようにすることが重要だと思います。村の将来に希望を持つことというのは、医療・福祉体制の充実などから生まれる「安心」を醸成することはもちろんのこと、生活や仕事に「やりがい」や「面白さ」を感じられる環境を整えることが重要だと思っています。そのために、レタスなどの高原野菜専業だった村の農業の多様化を図ったり、ベンチャー創業の支援を行ったり、村内外の人のアイデアや意見を実現できるスキームを構築していきたいと思っています。まずは、レタス畑の真ん中で満天の星空の下でヨガやりたいな(笑)」

ZESDAとしても川上村のレタスをPRするために、例えば宇宙食のレタスサラダを開発して宇宙飛行士に食べてもらう、といったアイデアも出ていました。

熱く語り合う時間は過ぎるのがとても早いです。あっという間に帰宅の途につく時間になってしまいました。
おみやげのレタスが入っている箱を片手に、西尾さんにお礼と別れのあいさつをする隊員。たった1日の視察ではありましたが、とても中身の濃い体験ができたこともあり、とても名残惜しく感じました。またすぐにでも来たいです。「川上村産のレタスをスーパーでみかけたらよろしく」と西尾さん。これからの買い物はもっと楽しくなりそうです。
帰る際に、西尾さんから頂いたおみやげのレタスと隊員の写真です。
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西尾さん、お忙しい中、案内して頂き誠にありがとうございました!

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最後に、西尾さんが地方創生に関連してこんな熱いメッセージを残してくれました。

西尾さん:「東京に行かないとチャンスが広がらない、、地方出身の私自身が大学進学の際に思っていたことです。でも地方にこそチャンスが溢れていると今は真剣に思っています。東京にはない、技術、アイデア、環境、そして人。使われていない「資源」に溢れています。観光地のみとして「地方」を見るのではなく、「夢をかなえる場所」として「地方」をもう一度見てみてください。これまでにないチャンスが、たくさん見つかるはずですよ。もちろん、ここ川上村は、トレッキングやロッククライミング、スキーにゴルフと観光資源もたくさんあります(笑)特産のレタスを食べに、ぜひ一度川上村にお越しください!」

我々隊員はすでにこのときから、川上村を再訪することを熱く決意しております。今度は日帰りではなくお泊りだそうです。

楽しく実りの多かった今日一日。ご案内頂いた西尾さん、そしてこのような機会をつくって頂いた隊員の方たち、本当にありがとうございました!

今後も我々ZESDAは地方創生により変化する川上村や西尾副理事長の活躍の様子を追っていきたいと思います。

【お詫び】
当ブログ第三弾で、西尾さんの役職名を「副村長」としておりましたが、正しくは「政策調整室長」でした。
深くお詫び申し上げます。大変失礼致しました。