ZESDA's blog

グローカルビジネスをプロデュースする、パラレルキャリア団体『NPO法人ZESDA』のブログです。

プロデューシング・システムを創ることで、日本経済の活性化を目指す、NPO法人ZESDAのブログです。


10月20日・21日 春蘭の里 業務提携式&公開取材

「持続可能な日本の農村モデルを、春蘭の里で確立したい。」


10月20日夜、奥能登農家民宿群「春蘭の里」の仕掛け人である多田喜一郎氏は、
自身が追い求める地元の未来について、熱い思いを語ってくれました。



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2018年10月20日と21日にかけて、私たちZESDAは石川県鳳珠郡能登町にある農家民宿群「春蘭の里」を訪問しました。
能登半島をいわゆる“親指”で表現するなら、ちょうど第一関節あたりにあります。)


この“農家民宿”という言葉、皆さんご存知でしょうか。
ありがたいことに本ブログをいつもチェックいただいている方や、
地方創生に興味のある方にはお馴染みかもしれませんが、
耳にする機会は、まだまだそこまで多くない気がします。

農家民宿
農家民宿とは一般に農家が自宅や離れなどに観光客を宿泊させるサービスのこと。春蘭の里では、地元食材を使った郷土料理や伝統文化の体験など地域資源を生かしたもてなしが特徴で、山菜採り、まきわり、田植えなどの農業といった日本の農村生活を体験できるアクティビティや、輪島塗の器に、川魚を囲炉裏で焼いたものや、里山で採取される山菜やキノコを盛り付けた料理が提供される。
wikipedia 春蘭の里ページ 農家民宿より抜粋]


農家民宿は、農村の持つ資源を有効活用して、首都圏や海外の観光客を呼び込むことができます。
この農家民宿の運営を地域ぐるみで軌道に乗せられれば、
農業の六次産業化・高付加価値化、インバウンド収入の増加につながり、
ひいては地方が抱える過疎や人手不足といった問題解決の活路を見出せます。
「春蘭の里」は、そんな農家民宿の先駆け的存在です。


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▲多田氏の自宅を改装した農家民宿「春蘭の宿」


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▲なんと囲炉裏完備、宿泊の方はここで焼いたお魚も楽しめます。


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▲一帯には美しい里山の風景が広がります



今回の「春蘭の里」訪問の目的は大きく2つ。
ひとつは、「春蘭の里×ZESDA 業務提携式」の開催、
ふたつめは、新進気鋭の企画ユニット「PLANETS」編集長の宇野常寛氏による、多田氏へのインタビューです。


zesda.hatenablog.com



上記の背景としては、数年来に渡ってZESDAが「春蘭の里」を
お手伝させていただき、今後はより一層、この協力関係と取り組みを
加速させたいという共通の思いが生まれ、
業務提携という契約を結ぶことによって、より密に「春蘭の里」を
サポートできる体制を整えることにしました。

そしてそんな「春蘭の里」の存在と取り組みを大勢の方々に知っていただくため、
日々良質な記事を自社のネットメディア上で企画・配信する「PLANETS」の宇野氏を
能登の地へお招きし、多田氏とのインタビューを実施しました。
(取材記事はまもなく公開予定だそうです!乞うご期待!)



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▲多田氏指導のもと、きのこ狩り(撮影?)に興じるPLANETSのみなさん


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▲「春蘭の里」の程近くに位置する、世界一を獲得した「マルガー・ジェラート」での取材の様子



インタビューと業務提携式のいずれも、
多田氏の自宅でもある農家民宿の大広間を開放して
近隣の方々をはじめ、地元の新聞社や役場の職員の皆さん、観光客の方などをお招きして行いました。

結果は20日の公開取材、21日の業務提携式ともにおかげさまで満員御礼、大成功を収めることができました。



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20日夜、多田氏×宇野氏公開インタビュー


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▲21日、「春蘭の里」×ZESDA 業務提携式


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▲多田氏と握手を交わす桜庭代表、瀬崎リーダー。


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▲業務提携式にお越しのみなさんと。




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スタッフとしてそれぞれの運営に携わってみて、特に印象に残っている多田氏のメッセージがあります。
それは、本記事冒頭の「持続可能な日本の農村モデルを、春蘭の里で確立したい。」という一節です。


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▲海と山、両方を楽しめるのも「春蘭の里」の魅力です。


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▲海の幸と山の幸をWで堪能できる食事はもちろん絶品。


日本の地方における農業や農村の収益確保が、仕組みレベルでうまくいっていないこと。
現状が続けば、日本の農村の大多数が、そう遠くない未来に不可逆的な危機に陥ること。
若者たちはそんな現状を感じ取り、自分の将来を都市に求めていくこと。
能登町を含む日本の農村は、このままでは持続すら危ういこと。


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▲オランダ風建築の立派な一軒家。空き家になって久しいそうです。


多田氏はこれらの問題を、非常に重く受け止めており
そして、受け止めたうえで、当事者としての危機感と未来の世代への責任感を持ち、
様々な活動に精力的に取り組んでいると話してくださいました。


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▲「春蘭の里」の人気スポット、廃校をリノベーションした宿泊施設「こぶし」。
 宿泊に加え、地元のお母さん方特製ランチが楽しめます。
 

そんな多田氏と春蘭の里が確立を目指す「持続可能な農村モデル」実現の
第一歩として、クラウドファンディングがスタートしています。

【11/23まで!】「春蘭の里」クラウドファンディング

camp-fire.jp

中日新聞さんにも記事として取り上げていただきました

www.chunichi.co.jp



「春蘭の里」は非常に美しく、豊かで、魅力的な場所です。
本記事や写真等を通して、ご興味ご関心を持った皆様、ぜひご協力いただけると幸いです。

また願わくば、ぜひ一度足を運んでみてください。
文章でも写真でも味わえない、五感で楽しむ体験こそが、
「春蘭の里」の醍醐味です。

(本記事はZESDAスタッフ 佐々木が担当しました。)



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