ZESDA's blog

日本の技術と世界のニーズをつなげるプロデューサーの支援・育成を通じて日本企業のグローバル競争力の強化を目指すNPO法人ZESDAのブログです。

プロデューシング・システムを創ることで、日本経済の活性化を目指す、NPO法人ZESDAのブログです。


あなたのイベントを成功させるための2つのヒント (第13回プロデュース・カレッジ)

2014年6月21日に丸の内富士ビルの「3×3 Labo」にて、企業間フューチャーセンター様と第13回プロデュース・カレッジをコラボ開催いたしました。

プロデュース・カレッジでは、最初にワークショップを行い、次にプロデューシングに繋がるゲストの講演を聞いた後、講演で得た気付きを元に再びワークショップを行い、議論を深めるという形式を採っています。

最初のワークショップでは「あなたはサーカスのプロデューサーです。海外から来たパフォーマーに翌日の9時に現地集合してもらいたいとします。どういう風にパフォーマーに伝えればよいでしょうか」というテーマで参加者の方々に議論していただきました。


そして続く講演では、国際会議、F1、世界陸上サッカーワールドカップなどの数々のイベントを手がけ、ジャパンビジターズビューローを設立された高橋フィデル氏をお招きし、「プロデュースに必要な「シミュレーション能力」とは何か?」についてご講演いただきました。

高橋氏はシルクドソレイユのイベントを担当された際に、日本のテレビ局が先ほどのワークショップで出題したような曖昧な指示を出して、外国人のパフォーマーとよく揉めたそうです。

それは、日本人相手では「明日9時に来てくれ」と言われればみんな集まりますが、世界の常識から見るとそれでは説明不足なのが原因でした。

例えば、9時に集合するとしても、9時にアップしてすぐに練習ができるようにしていなくてはいけないのか、9時からアップする必要があるのか、メイクする部屋はあるのか、メイク部屋に鏡はあるのか、食事は用意されているのか、台本は持ってきたほうがいいのか、シャワー室はあるのか、といったように、パフォーマーがどういう情報を欲しているのかシミュレーションしておかなければいけない事柄はたくさんあります。

そのシミュレーション力、すなわち未経験の経験値を伸ばす能力は訓練によって磨けると高橋氏は述べます。

その手法は何種類もあるので、今回は「経験値触媒法-俯瞰法」、「ストラクチャー分解法」など、一部の内容を教えていただきましたが、ここでは「日常の目」を紹介いたします。

「日常の目」とは日常生活を起点に目線を定めることで、この目線の設定によって、どんどんシミュレーションのアイデアが浮かんでくるそうです。
それ以外にも、リスク管理の目、不便の目、集団行動の目、子供の目、老人の目、女性の目、外国人の目、需要の目、犯罪者の目などさまざまな目線を設定し、方向性と視野を与えることで人は今までにできなかったシミュレーションができるようになります。

その講演を受けたことで、2回目のワークショップでは「シルクドソレイユの現場でオーディションを受け、選抜された人が「赤のペイントを買ってきて」と依頼されました。どのように対応すればよいでしょうか」というテーマで、こちらも漠然とした指示であったにも関わらず、参加者がさまざまな視点によるシミュレーションをもとに活発な議論を行うようになりました。


そして発表では、最終的な結論として「ケチャップを買ってくる」といった提案が出てくるなど、各班が個性的な発表をする結果になり、参加者の変化ぶりに高橋氏も驚かれていました。



カレッジの後は懇親会が行われ、参加者同士での活発な交流が行われました。

今回に限らず、カレッジ後には毎回、懇親会を行っていますので、普段は出会わない異業種の方と交流していただき、新たな気づきやビジネス・チャンスが得られる場を今後とも提供していきたいと思います。


(NakiOtoko)