ZESDA's blog

日本の技術と世界のニーズをつなげるプロデューサーの支援・育成を通じて日本企業のグローバル競争力の強化を目指すNPO法人ZESDAのブログです。

プロデューシング・システムを創ることで、日本経済の活性化を目指す、NPO法人ZESDAのブログです。


2017年度ZESDA総会開催報告

 私たちNPO法人日本経済システムデザイン研究会(ZESDA)は、2017年12月2日(土)日本経済大学大学院246ホールにて、2017年度ZESDA総会を開催いたしました。
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 ZESDAでは、「世界の経済成長をリードし、日本国内の新規雇用を創出する」というミッションに向かい、2つのチームが日々様々な活動を行なっています。
 総会では、まず、櫻庭理事長より、創設以来5年間の総括と、次の5年間のZESDAの方向性が発表されました。ZESDAが支援する対象領域を、グローカル、シリアステック(エンジリアリングやバイオ分野)、データAIの3分野とすること、支援拡大のための具体的な戦略を討議し、4月から新たな活動を進めていくことなどを確認しました。

 また、ZESDA全体のスローガン「本格化」が発表されました。

 先にご紹介したとおり、ZESDAでは大きく分けて2つのチームが活動しています。1つは、人と人を繋ぐ場として交流会シリーズを開催したり、プロデューサーを養成する講座を開催する「カレッジディビジョン」。もう1つが、カレッジディビジョンの培ったネットワークを活かしたベンチャー支援を行う「インキュベーションディビジョン」です。

 総会では各ディビジョン担当理事及び理事長室、事務局から、2016/17年度期の活動実績と2017/18年度期の活動計画が発表されました。
まず、カレッジディビジョンからは、2016/17年の実績として、交流会、講座等の開催やネットワーキングプロジェクトの立ち上げが報告され、2017/18年のスローガン「beyond the border!」と活動計画が発表されました。
また、インキュベーションディビジョンからは、2016/17年の実績として、リサーチ活動や起業家支援プロジェクト活動が報告され、2017/18年のスローガン「成果にこだわる」と活動計画が発表されました。

 スタッフの数も増え、活動内容もますます発展してきました。来年4月からは新たな活動もスタートします。
「本格化」のスローガンの下、スタッフ一同、全力で取り組んで行きますので、引き続きよろしくお願いいたします!

第3回ZESDA交流会 開催報告

<第3回ZESDA交流会~プロデューサーシップで切り拓け!~開催報告>

私たちNPO法人日本経済システムデザイン研究会(ZESDA)は、2017年11月4日(土)日本経済大学大学院246ホールにて「第3回ZESDA交流会」を開催いたしました。

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【第一部 講演】

・川上村副村長(地方創生担当)兼 政策調整室長、当団体副理事長 西尾友宏氏
「地方創生・地域を輝かせるプロデューサーの役割~人口減少の真の解決策とは?~」

・株式会社Adventure JAPAN代表取締役 兼 SAKURA COLLECTIONプロデューサー 田畑則子氏
「アジアの懸け橋 SAKURA COLLECTION 6年の軌跡」


■ 川上村のプロデュース法とは?
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 西尾氏の赴任地である川上村は長野県の高地に位置する高原野菜の生産が盛んな地域です。なかでも夏場のレタスの国内需要の8割のシェアを握り、年間の売上は500戸の農家全体で200億円にまで上ります。※川上村http://www.vill.kawakami.nagano.jp/www/index.html

 このように、一見成功しているように見える川上村ですが以下、2点問題点があるとのこと。
①人口減少。(女性が都市に移住したまま帰ってこない)
②レタス需要の縮小傾向による、収入減(対策として経済の多角化が必要)

 ①川上村で暮らす女性の満足度が低いのは、女性の自己実現の場が限られているためであると西尾氏は分析しました。
農業の強い川上村は男性の発言力が強く、議会での決定事項なども女性に対するプレゼンスが非常に低いため、村に嫁いだ都会の元キャリアウーマン達は、自己実現の機会が失われていることに不満を抱いているが多いと西尾氏は感じました。

 そこで女性が自己実現できるチャンスを提供し、その活動の成功事例を実績として対外的に示すことを目指しました。そして、女性が議論できる場を設けたり、ビジネスコンテストなどを開催し、目に見える成果が徐々に増えていきました。

 例えば、おしゃれな農作業着をデザインする取り組みや、Instagramで#DiscoverKawakami というハッシュタグで村の名所や楽しい想い出を集める活動。女性が自己実現や地域おこしに時間を割けるよう、お互いの空いた時間を融通し合って家事などを助け合うアプリ(MAKETIME!)を開発し、コミュニケーション・プラットフォームを整備するなど、女性が社会参加しやすい環境整備を積極的に進めたとのことです。

 ②収入源の多角化については、レタスそのものではなく、レタスを栽培する技術の輸出に着眼しました。例えば、ベトナムの大学生が川上村の農業体験により単位を修得できるようにしたり、川上村の村民が海外出張してレタスの栽培方法を現地で教えたりするプロジェクトを成功させてきました。
 また、企業に川上村を「開放」し、イノベーションを起こすべく未公開の技術の実験場として村の土地を提供するなど、企業のパートナーとなっているとのことです。

 講演の最後に「川上村には、豊かな自然以外にも、自己実現ができる村。という付加価値を提供すること、そして村と東京や海外との連携を強化することが自分の使命だ。」と力強い言葉でまとめていたことが、印象的でした。


■「アジアの現状、日本との違いは…?」
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 2人目のスピーカーの田畑氏は、多言語で日本の文化を発信する雑誌「Adventure Japan」を東南アジア向けに発行しています。
フリーライターとしてマレーシアを取材旅行していた際に、日本人の自分よりも日本のことを知っている外国人に多く出会い、驚いたそうです。
そして、彼らにもっと日本のことを知ってもらいたい。また、自分ももっと日本のことを勉強したいと思い、日本をより深く、広く、多言語で紹介する雑誌を創刊されたとのことです。

 日本各地を巡る中で、田畑氏は織物文化に着眼するようになりました。日本の織物は地域ごとの多様性、独自性に富んでおり大変奥が深い一方で、需要も供給も低下しています。
 そこで、日本の伝統的な織物を海外のデザイナーに使用してもらい、新しいブランドが立ち上げることで、需要と供給のバランスが整い、グローバルに広がっていくのではないか、と思いついたそうです。
 こうして生まれた事業がサクラコレクションです。※SAKURA COLLECTION(http://www.sakuracollection.com/

 サクラコレクションはファッションコンテストです。東南アジアをはじめ海外の大学や専門学校の生徒に、日本文化をテーマにした作品を創作してもらいます。デザイン案は審査されるのですが、日本ではこうした競争させるようなコンテストに対して消極的な姿勢をとる学校が多いそうです。(コンテストで優勝しないなど、失敗することに敏感なため)反対に東南アジアでは、「一番を決めたい!」とコンテスト形式は大きな盛り上がりを見せるそうです。

 ファイナルの日本のショーでは、各国のコンテスト優勝者が一同に集結。また、アジアのプロのデザイナー達による日本の織物を使用したファッションショーもお楽しみいただけます。次回は2018年3月1日(水)に宝生能楽堂にて、能楽とコラボレーションという新たな組み合わせで、サクラコレクションを開催予定とのことです。
 
 また、サクラコレクションに関わる企業のマインドにも国内外で違いを感じるそうです。田畑氏いわく、「日本では、良いアイディアを持つベンチャー企業があっても、それだけではなかなか支援が受けられない。しかし、東南アジアではアイディア良ければどんどん採用され、支援企業が拡がっていく。それゆえサクラコレクションの事業拡大は東南アジアで順調に拡大している。」とのことです。

 一方で、日本人の「慢心」にも警鐘を鳴らします。
 「日本の技術やデザインは最先端を行っている、という印象はもはや幻想で、外から見ると停滞していると感じる。日本人はアイディアが枯れている。毎年同じことをやっている。という印象を持つ外国人も少なくない。」とのことです。

 最後に田畑氏は、東南アジアの急成長の目覚ましさを改めて強調し「日本では年功序列の風習が根強く残っている。しかし、東南アジアでは若い人がどんどん能力を認められて成長するので、5年もすれば非常に出世している。若さが企業の競争力にしっかり活かされている。日本も若い人材の力を認め、登用していかなければあっという間に世界に取り残されてしまう。」とまとめられました。


■ 第二部:ZESDA 活動報告

 第二部では当法人の活動報告を行いました。ZESDAは大きく二つの活動が車の両輪のように機能しています。
「カレッジ活動」→コネ(人脈)やチエ(情報・知識)を集める
「インキュベーション活動」→集めたコネやチエを起業家などに提供する
今回はそれぞれの活動を行う部門長から活動報告が行われました。

・インキュベーション活動

 まず、インキュベーション部門長である瀬崎から、ZESDAの活動を進める上で基礎となる知見を身につける「リサーチ活動」と、ベンチャーや企業内の新規事業開発担当者の企画実現を支援する「ベンチャーサポート活動」について説明しました。

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リサーチ活動では、成長著しいミャンマーに実際に赴き、現地の市民生活やITサービスの利用状況に関する調査を実施して、調査結果を資料にまとめたりしています。

ミャンマー "アジア最後のフロンティア" ZESDA隊員視察ルポDAY1(http://zesda.hatenablog.com/entry/2016/07/24/110312

 また、ベンチャーサポート活動では、石川県にある古民家民泊施設が集まった「春蘭の里」を支援しています。チームで数回フィールドワークを行い、国内外から人が訪れるような新規事業を具体的に提案しました。
オーナーにも認められ、現在その実現に取り組んでいます。ZESDAの持つコネやチエを駆使して、春蘭の里の魅力を世界にPRしていく予定です。

*春蘭の里訪問(2/25-26)(http://zesda.hatenablog.com/entry/2017/03/17/183013
*春蘭の里訪問(5/13-14)(http://zesda.hatenablog.com/entry/2017/06/08/230414

 瀬崎は「21世紀に入り、皆が同じことを競って行う時代は終わり、個人が個性を武器に自己責任で生きる道を拓いていかなくてはならない「脱平均化」の時代に入った。」と述べます。そして、「これからの時代を生き抜くには、コネやチエのインプットに努めるだけでなく、適切な場所、相手、タイミングでアウトプットできることが求められていくだろう。コネやチエをアントレプレナーに注いでいく機能がますます必要とされるだろうし、それこそがZESDAのインキュベーション活動のミッションである」と述べました。
 「一般的に日本人はリスクを取ることを恐れると言われているが、これからはそんなことは言っていられない。失敗を恐れずにどんどんチャレンジしなくては生き残れない。ZESDAは専門分野の異なる社会人が共に学び自分の想いを実践できる貴重な場であると実感している。」とまとめました。


・カレッジ活動
 次にカレッジ部門長の清水から、カレッジ部門の2つの活動、
プロデューサーの育成とプロデューサーシップ🄬の普及を行う「エデュケーション活動」
ZESDAの活動を広げ、ZESDAの活動に人巻き込んでいく「ネットワーキング活動」について、実績報告を行いました。

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現在、エデュケーション活動は
・留学生や留学経験者を始めとする社会人と英語でディスカッションをする「PIPD」(14回開催)
・ZESDAスタッフが講師として講演するゼミナール(3回開催)
・研究・イノベーション学会の分科会としてのプロデュース研究分科会(講座7回・シンポジウム1回)
の3つの活動があります。

ネットワーキングの活動は
・年1回の活動報告を兼ねたZESDA交流会(1回開催)
・医療の問題を気軽にトークできる座談会形式の医療システムデザイニングコミュニティ(MSDC)(3回開催)
・40~50代を中心としてミドルキャリア・ネットワーキング(新規プロジェクト)
の3つのプロジェクトを中心に活動しています。
※(カッコ内は2016年9月~2017年10月までの活動実績です)
その他、ZESDAスタッフ向けの勉強会、研修、他団体の交流会(飲み会)なども随時開催しています。
この様な場づくりを通して、様々な分野の方との繋がりを増やしています。

 現在カレッジ部門には20名ほどが在籍しておりますが、スタッフにはできるだけ長く活動できるように、活動スタイルをプロジェクト担当制にし、「運営スタッフ」「サポートスタッフ」に分けて活動しています。スタッフの活動意識に合わせてチーム分けを行っているとのことです。
 世界を相手にビジネスを展開するためには競争力や交渉力を身に付ける必要があります。プロジェクトの企画運営を自ら行うことで、リーダーシップやZESDAが提唱するプロデューサーシップを体感し、新たなスキルを身に付け人間力を高めることができます。起業や副業、転職などを実践する前に、ZESDAの活動を通して実践することも可能であると清水は述べました。
 また、カレッジ部門は今後、「地方と海外を結びつけるグローカリゼーション」を意識して活動していきたいとまとめました。

 瀬崎と清水は共に、自主性に基づく競争力と交渉力を武器にして本人の「やりたい」という意志が実践できる場であるZESDAで、どんどんチャレンジして欲しいと語りました。
 ZESDAはコネとチエの収集やグローカリゼーションの実践を通じて互いに成長していく場として、今後も活動していきます。


 代表の桜庭は、ZESDAには失敗するかもしれなくてもチャレンジしてみる、失敗してもなんとかする、という意識が重要であると述べました。そして、 これから日本は人口が縮小し、国際的な経済的な地位も低下する。衰退をなるべく食い止めるには、太平洋ベルトで稼いだカネの再配分に頼るのではなく、地方が直接外貨を稼げるようになることが、重要だ、そしてそれができる可能性は大きく残されているので、ZESDAはグローカリゼーションの真の実現を目指して努力を続けていく、まとめました。

 
 また、ZESDAではどういうスタッフが活動しているか、についても報告させていただきました。ZESDAのスタッフはどんな職業が多いのか?男女比、年齢などを今回初めてアンケートを取りました。詳しい結果は後日、HPなどでお知らせ予定です。

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■ 第三部:交流会

第三部の交流会では、事前に配布した参加者シートを見ながら、新たな出会いを提供する場として盛り上がりました。
また、PRタイムとして、団体の紹介や個人的な訴えなど、色々な方に自由に話していただきました。

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■ 第四部:懇親会

場所を変えての懇親会では、お酒も入り、賑やかな雰囲気の中、楽しく充実した時間を過ごされていました。

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さらに、懇親会のあとに行ったZESDAメンバーでの3次会(打ち上げ&反省会)も実に盛り上がりました!

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 今回、50名以上の方が参加されました。滋賀県香川県など地方から参加された方もいらっしゃいました。また、いつもお世話になっている関係者の皆様、いつもZESDAを応援してくださっている皆様、たくさんの方の想いが集結した交流会となり、無事に開催が終了したことを感謝申し上げます。ありがとうございました!

 これからもZESDAは、様々なイベント・活動を行い、新たな情報提供、出会いの場として活動して参りたいと思います。
今後も益々のご支援・ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。


文責:中川翼(専修大学3年生)

Mr. Dennis Chia(株式会社BOUNDLESS CEO)より「日本における国際化による地域活性化の可能性を探る」 Platform for International Policy Dialogue (PIPD) 第42回セミナー開催のご報告

NPO法人ZESDAは、「官民恊働ネットワークCrossover」(中央省庁の若手職員を中心とする異業種間ネットワーク)との共催、株式会社クリックネット まなび創生ラボ の協力により、在京の大使館、国際機関や外資系企業の職員、及び市民社会関係者をスピーカーに迎え、国内外の政治・経済・社会問題について英語での議論を通じて理解や問題意識を高める、「Platform for International Policy Dialogue (PIPD)」を開催しています。

 10月31日(火)午前7時30分より開催された第42回PIPDセミナーでは、株式会社BOUNDLESSのCEOを務め、外国人として日本の地方創生活動に取り組まれているDennis Chiaさんをお招きし、Exploring the Possibilities of Regional Revitalization Through Internationalization of Japan(日本の国際化による地域活性化の可能性を探る)についてお話頂きました。

 今回は、これまでデニスさんが外国人として日本の地方創生に取り組まれてきた経験を共有頂き、その経験の中で浮上してきた課題を参加者への「問い」として提示し、参加者同士によるインタラクティブなディスカッションが行われました。

 セミナー冒頭、デニスさんは現在の日本が抱える地域活性化に係る課題について言及され、「「少子高齢化」「人口減少」「東京一極集中」等多くの難問を解決するために、地域活性化の取組が活発になっています。しかし、こうした活動に参加する大半の人たちは日本人です。日本の全体人口が減少する中で、日本人のみで地域活性化を進めていても、地域間の取り合いに陥りかねません。」と問題提起をされました。

 次に、デニスさんは、日本で勉強している外国人留学生や日本を訪れる観光客の数が増加傾向であることを指摘されました。そして、「こうした機会を捉え、国際的な視野から地方の魅力と課題を再編成し、新しい切り口から日本の地域活性化に貢献することが出来ると考えている。」と強調されました。

 そこで、株式会社BOUDLESSの一事業として、外国人の視点を取り入れた日本の地域活性化のために活動している「地方創生パートナーズ」についてご紹介頂きました。「地方創生パートナーズ」は、地方創生やインバウンド観光の促進のために、外国人留学生や訪日外国人を地域の方とつなぎ、彼/彼女たちが活躍できるプラットフォームを構築するものです。その際に大事なことは、外国人をゲストとして扱うのではなく、積極的に事業に携わるパートナーとして協働することだと強調されました。
 これまでの活動事例について、①北海道 下川町、②福岡県 八女郡、③岩手県 遠野市、④北海道 浦幌町を挙げられました。お茶等の特産品や地元の教育制度、地域の生活文化や自然など、その地域特有の強みを生かすことが大切だそうです。これらの事例は比較的小規模な町ですが、日本の近未来における町作りのモデルとなり得るとのことです。なお各回の活動参加者はSNS等を通じて募集し、参加者の国籍は、アメリカ、中国、ベトナム、タイなど、多岐に亘っています。
 デニスさんは、「地方創生パートナーズの活動は、単なる観光旅行ではありません。ツーリズムは目的を達成するための手段であり、私たちの目的は、地域コミュニティーの中へ深く入り込み、地域の信頼を獲得し、地域活性化のための持続的なコミュニティーを形成することです。」と説明されました。

 デニスさんによるプレゼンテーションの終盤に、「地方創生パートナーズ」の具体的な活動フローについてご説明頂きました。
<ステップ1>~相互理解を深める~
 地方創生パートナーズが、活動対象地域の方々と交流を図り、その地域の文化や歴史、現在行われている取り組み、地域の理想像について学びます。同時に、地域の方々に地方創生パートナーズのビジョンや活動内容について紹介し、プロジェクトの趣旨を決めます。
<ステップ2>~多様な意見に触れる~
 地方創生パートナーズが、地域の行政や民間企業、住民等、より多様な方々と交流を図り、地域特有の文化や現時点での取り組みについて、多様な意見及び深い知識を身につけます。
<ステップ3>~新しいビジネスを創出する~
 地方創生パートナーズが、一定期間地域に滞在し、国際的な視点から地域の強みや課題を見つめ、地域活性化に繋がる新しいビジネスを創り出します。
<ステップ4>~世界へ情報発信する~
 以上のステップを経て、得た学びを海外に発信します。

 こうして、デニスさんが外国人として日本の地方創生に取り組まれてきた経験が会場に届けられました。そして、その活動を通じてデニスさんが感じた問題意識として、“What are the demerits of ‘regional revitalization’ through internationalization? What are the possible barriers faced by the local communities?”(国際化による「地域活性化」の欠点は何ですか?地域コミュニティーが直面する可能性のある障壁は何ですか?)という問いを提示して頂き、その解決策も含め、参加者同士のインタラクティブで活発な議論が行われました。
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 今回も会場提供にご協力頂いた、株式会社クリックネットまなび創生ラボの皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

「トーキョー会議2017」開催のご報告

2017年9月30日(土)、NPO法人ZESDAは、東京丸の内の3×3 Labo Futureにて、CISA(在日本留学生会協議会)、MSN(文科省奨学生ネットワーク)とともに、
日本で学ぶ外国人留学生を中心とした企画運営委員会を組織し、今年で三年目となる、日本最大級の留学生ディスカッションイベント「トーキョー会議2017」を共催いたしました。

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第一部のパネルディスカッションでは、以下の5名の登壇者の方々に「都市の未来」と題したプレゼンテーションと討論をしていただきました。

批評誌『PLANETS』編集長、評論家、宇野常寛氏。
東急電鉄執行役員、東浦亮典氏。
元AYNJ-アセアン・ユース・ネットワーク・ジャパン 会長、Nhu Quyhn Tran 氏。
Soseiパートナーズ創立者・株式会社BOUNDLESS代表取締役社長、Dennis Chia氏。
Tokyo Interlopers 共同創立者、Cory Baird氏。

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東浦氏は、東急電鉄二子玉川、渋谷など地域開発の取り組みの歴史を紹介しながら、今後の東京の都市構想について述べられました。宇野氏も、多摩県創設など、独創的なアイデアを聴衆に問いながら、東京の社会生活構造の変化と未来の姿について刺激的な発案をしてくださいました。質疑応答も、バックグラウンドの違う多数の参加者から、それぞれの体験談を交えて活発な質問が寄せられ、パネリストとの間に舌鋒鋭いやりとりが見られました。

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第二部のグループディスカッションでは、日本人ビジネスマンと外国人留学生をバランスよく交えた小グループに分かれ、少人数ディスカッションを行いました。参加者は、申込時の本人の希望に沿って、日本語で議論するグループ、英語で議論するグループに振り分けられました。

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それぞれのグループは、①外国人向け住宅市場、②コミュニティの場の創生、③日本の人材採用の慣習のうちから一つのトピックを選び、「都市の国際化」について議論しました。議論の後は、それぞれのグループで話し合われたことをグループ間で共有しました。議論の成果は報告書にまとめて公表し、都にも提出する予定です。

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第三部では、立食形式の懇親会を行いました。第一部、第二部で話し合われた議論を新しく知り合ったもの同士でさらに深めたり、就職活動に興味のある留学生と、様々な日本企業のビジネスマンの間で情報交換が行われたり、ネットワーキングの素晴らしい場を提供できました。

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東京には、世界181か国・地域の大使館・代表機関等が集い、150か国以上からの留学生が学んでいます。
日本から母国へ世界へと飛び立っていく優秀な若者たちとのネットワークは、日本と東京のソフトパワーそのものであると我々は考えます。

これからも、NPO法人ZESDAは、CISA、MSNと協働して「トーキョー会議」をプロデュースすることを通じて、外国人留学生らが日本の社会人と自由闊達に交流・議論できる場を提供するなど、彼らの拠点的役割、ハブ的機能を担って参ります。

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Facebookにその他の写真を掲載しています。是非ご覧下さい。
https://www.facebook.com/pg/zesda.since2012/photos/?tab=album&album_id=1364608460331987

第3回ZESDA交流会「プロデューサーシップで切り拓け!」のご案内

第3回ZESDA交流会「プロデューサーシップで切り拓け!」
日時:2017年11月4日(土)13:00-17:00(開場12:45)

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【企画趣旨】

「望む社会を目指して具体的なミッションを持ち、そのミッションを実現するため、必要な人材と連携・融合しつつ、現状の課題から出発し、実現していく手法を備えたプロデュース人材」そんなプロデューサーシップを持つ人がイノベーションを引き起こす重要な鍵だと主張し、活動してきたNPO法人ZESDAは、今年5周年を迎えます。その節目として第3回ZESDA交流会を開催します。

交流会では、ZESDAに関わりのある講演者のお二人に、プロデューサーシップで課題に立ち向かい、新たな価値を生み出し、道を切り拓き、様々な事を実践されてきたお話しや、ZESDA活動報告、交流タイムなど内容盛り沢山です!
5年で広がってきたコネの輪の確認等をし、さらなるイノベーションへと繋がるような交流会にしたいと思っています。
1つ1つは小さく見えることでも、波紋はどんどん広がり、裾野は大きくなっていきます。

ここでの出会いが、何かを変えたり気づきのきっかけになるかもしれません。

ZESDAってなんだ?と興味を持った方も、今まで関わってくださった方も、ぜひお気軽にご参加ください。


第1部 講演会 

講演①「地方創生・地域を輝かせるプロデューサーの役割~人口減少の真の解決策とは?~」

 ・川上村副村長(地方創生担当)兼 政策調整室長  西尾友宏氏

まちづくりでも注目を浴びるようになった長野県川上村の仕掛け人である西尾氏よりお話を伺います


2017年9月ZESDAがスタッフが川上村を訪問しました!
zesda.hatenablog.com



講演②「アジアの懸け橋 SAKURA COLLECTION 6年の軌跡 」

•株式会社Adventure JAPAN 代表取締役
•SAKURA COLLECTIONプロデューサー   田畑則子氏

日本とアジアの文化を繋げたい!とアジア各国でファッションショーを行っているSAKURA COLLECTIONプロデューサーの田畑氏よりお話を伺います。

2017年3月横浜開催報告 (ZESDAもサポートさせていただきました!)
zesda.hatenablog.com



第2部 ZESDA活動報告

5年間ZESDAはどんな活動をしてきたのか、今後のZESDAの活動について、どんな人がスタッフとして活動しているのか等ご紹介させていただきます。



第3部 交流タイム

参加者の皆さん、講師の方も加わり交流会を行います。可能な限り、参加されている方の職業などをわかるようにして、興味ある方とお話できるようにスタッフもお手伝いする予定です。ZESDAスタッフ自身も様々な職業の人が集まっています。全く違う業界の方と話すのも刺激があって楽しいと思います。

※長野県川上村、SAKURA COLLECTION の協賛企業、団体なども募集しています!講演者のお二人と具体的なお話をされたい方はスタッフまでお声掛けください。(事前に情報をお寄せいただくとよりスムーズにお取次ぎができます。zesda.info@gmail.comまでご連絡ください)


第4部 懇親会

場所を変えて、懇親会を予定しています。話し足りない、もっと交流を深めたい!という方は是非、ご参加ください。




【開催概要】

日時:2017年11月4日(土)開場12:45  開始13:00 終了17:00
場所:日本経済大学大学院 246ホール( http://shibuya.jue.ac.jp/campuslife/facilities.html)
JR山手線・埼京線湘南新宿ライン 渋谷駅南改札西口徒歩3分
会費:社会人1,000円 学生500円
※参加者の条件や必要なスキルなどは特にございません。

参加申し込み(Peatix)⇒ http://peatix.com/event/311995/


<スケジュール>※内容は変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

13:00〜 開会挨拶
13:15〜 第1部 講演会
川上村副村長(地方創生担当)兼 政策調整室長 西尾友宏氏
14:05〜 
株式会社Adventure JAPAN/SAKURA COLLECTIONプロデューサー 田畑則子氏       
15:00〜 第2部 ZESDA活動報告
インキュベーション部門・カレッジ部門
ZESDAスタッフアンケート結果報告
15:40〜 NPO法人ZESDA理事長挨拶
16:00~ 第3部 交流タイム
16:45~ 閉会挨拶

【懇親会】17:30~19:30
会費:約3500円
会場は決まり次第追記いたします。

※懇親会費は懇親会会場でお支払をお願いいたします。



【講師プロフィール】 

川上村副村長(地方創生担当)兼 政策調整室長 西尾友宏氏

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1985年 三重県生まれ 早稲田大学卒業。
2009年 農林水産省入省 食品安全行政分野の企画部門 家畜防疫、農薬・肥料取締等を経験。
東日本大震災発生後原発被害を受けた地域、産業の復興政策の立案と法制化に従事。
2015年4月より 地方創生人材支援制度第1期生として川上村に派遣。現職を勤める。



株式会社Adventure JAPAN 代表取締役
SAKURA COLLECTIONプロデューサー 田畑則子氏

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1971年(昭和46)年埼玉県生まれ。 短大児童教育学科卒業後、大手クレジットカード会社勤務の後、ワーキングホリデイにてオーストラリアに1年間滞在。
現地ツアーガイド、日本語教師などを経験。帰国後、出版社勤務などを経て1995年フリーライターとして独立。
旅と働く人(OL、サラリーマン)を主に得意テーマとし、週刊誌、月刊誌、単行本などに執筆参加。
1999年3月には、『がんばる人を応援します!』をキャッチコピーに、雑誌「AG~Adventure Girls~」を創刊し、編集プロダクション有限会社あぐ設立。
2008年 AJ Adventure JAPAN創刊
2009年 株式会社Adventure JAPAN設立
2012年よりSAKURA COLLECTIONをプロデュース。今年で6年目となる。マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、日本などアジア各国で開催。
東京商工会議所会報「アジアの街角から」連載中。


以上


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