ZESDA's blog

グローカルビジネスをプロデュースする、パラレルキャリア団体『NPO法人ZESDA』のブログです。

プロデューシング・システムを創ることで、日本経済の活性化を目指す、NPO法人ZESDAのブログです。


2018年度ZESDA総会開催レポート

 私たちNPO法人 日本経済システムデザイン研究会(ZESDA)は、
2018年11月11日(日)に、東京都千代田区飯田橋の会議室にて、2018年度ZESDA総会を開催しました。

 今回の記事は、カレッジDivisionに2018年4月から所属している石井が担当致します。
ZESDAに所属して半年、まだまだ新人の私の視点から見た「ZESDA総会」をレポートしようと思います。
このブログを読んでくれた方が一人でも多くZESDAにもっと興味を持ってくれれば幸いです。

 まず、総会開催の目的は2つ

  1つ目は、理事会とスタッフが ZESDA の現在・過去・未来を整理共有すること
  2つ目は、スタッフの人生におけるZESDAの位置づけを確認すること でした。

 秘書室改め、インテグレーションユニットの佐々木さんが総合司会を務め、
スムーズにプログラムが進行しました。

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・・・

 前半は、今年の活動の総括と展望について、理事長の桜庭さんからは総論が、
そして4つの部門の各理事からそれぞれの活動報告が発表されました。

 創設から6年が経ち、7年目に突入するZESDAは、
2017‐18年は「本格化」というスローガンの元、
めまぐるしいスピードで活動、成長してきました。

 そのすべての活動が具体的です。

  ・地方創生プロジェクトでは、春蘭の里、津南町のプロジェクトをはじめとした、
   多面的なプロデュースを展開。

  ・ZESDAが獲得した、コネクションや、アイディアをZESDAメンバー全体で共有する
   システムを構築。

  ・スタッフが自ら次々に発足させる創発的な自主プロジェクト活動。

などなど、我々ZESDAは、スピード感をもって想いをカタチにする生きた組織なんです。

 そして2018‐19年に掲げられたスローガンは「社会化」です。
社会的な経済効果を生む実績を出す、日本を代表するパラレルキャリア団体へ。
そして、日本の雇用を創出する日本No.1のアクセラレーターとなる。

 ZESDAとは何か、一人一人がその原点に立ち返るとともに、今後我々が目指すポジションを再確認しました。

・・・

 後半は、ZESDAと自分の関係を見つめるワークショップを行いました。

 自分にできることって何だろう、自分がやりたいことって何だろう。
ZESDAが自分に求めることって何だろう。プロデューサーシップ?っていったい何だろう。

 その問いをグループワーク形式で自己の体験や考え方を共有しあいました。

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 私も夏のZESDA合宿で、田村さん、佐々木さん、稲村さん、古谷さんと
意見を出しあって作成したプロデューサーシップ自分事化ワークフォーマット
「自分サイズZESDA」のワークショップをファシリテートさせていただきました。
理事、運営チームの皆様、このような機会を頂き、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。

 ZESDAのスタッフの多くはそれぞれが違うキャリアを持っており、できることもやりたいことも違う。

 でも普段の仕事などではなしえない、やりたいことや、なにかすごいことが実現できるかもしれない。
だからここに集まってきている。

 自分とZESDAの関係を見つめなおし、また新たなチャレンジへ向かう。
そんなマインド形成ができたワークになったと思います。

 実は、このブログを書くきっかけも、このワークショップなんです。
自分のやりたいことの一つに、「文章力のUP」を挙げていたのを
桜庭さんにキャッチしていただき、機会を与えていただいたのです。

 何が言いたいかというと、ZESDAと自分をマッチングさせるポイントってこんなところにもあるということです。
 
 難しく考える必要は全く無く、自分のやりたいことや、ほかの人のやりたいことを
きちんと聞いて自分なりに考えて、行動したり導いてあげることがプロデューサーとしての第一歩であり、
そんな小さなことの積み重ねがZESDAを強いものにしていくのではないかと思います。

 最後になりましたが、これからもZESDAの活躍をどうぞご期待ください。

10月20日・21日 春蘭の里 業務提携式&公開取材

「持続可能な日本の農村モデルを、春蘭の里で確立したい。」


10月20日夜、奥能登農家民宿群「春蘭の里」の仕掛け人である多田喜一郎氏は、
自身が追い求める地元の未来について、熱い思いを語ってくれました。



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2018年10月20日と21日にかけて、私たちZESDAは石川県鳳珠郡能登町にある農家民宿群「春蘭の里」を訪問しました。
能登半島をいわゆる“親指”で表現するなら、ちょうど第一関節あたりにあります。)


この“農家民宿”という言葉、皆さんご存知でしょうか。
ありがたいことに本ブログをいつもチェックいただいている方や、
地方創生に興味のある方にはお馴染みかもしれませんが、
耳にする機会は、まだまだそこまで多くない気がします。

農家民宿
農家民宿とは一般に農家が自宅や離れなどに観光客を宿泊させるサービスのこと。春蘭の里では、地元食材を使った郷土料理や伝統文化の体験など地域資源を生かしたもてなしが特徴で、山菜採り、まきわり、田植えなどの農業といった日本の農村生活を体験できるアクティビティや、輪島塗の器に、川魚を囲炉裏で焼いたものや、里山で採取される山菜やキノコを盛り付けた料理が提供される。
wikipedia 春蘭の里ページ 農家民宿より抜粋]


農家民宿は、農村の持つ資源を有効活用して、首都圏や海外の観光客を呼び込むことができます。
この農家民宿の運営を地域ぐるみで軌道に乗せられれば、
農業の六次産業化・高付加価値化、インバウンド収入の増加につながり、
ひいては地方が抱える過疎や人手不足といった問題解決の活路を見出せます。
「春蘭の里」は、そんな農家民宿の先駆け的存在です。


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▲多田氏の自宅を改装した農家民宿「春蘭の宿」


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▲なんと囲炉裏完備、宿泊の方はここで焼いたお魚も楽しめます。


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▲一帯には美しい里山の風景が広がります



今回の「春蘭の里」訪問の目的は大きく2つ。
ひとつは、「春蘭の里×ZESDA 業務提携式」の開催、
ふたつめは、新進気鋭の企画ユニット「PLANETS」編集長の宇野常寛氏による、多田氏へのインタビューです。


zesda.hatenablog.com



上記の背景としては、数年来に渡ってZESDAが「春蘭の里」を
お手伝させていただき、今後はより一層、この協力関係と取り組みを
加速させたいという共通の思いが生まれ、
業務提携という契約を結ぶことによって、より密に「春蘭の里」を
サポートできる体制を整えることにしました。

そしてそんな「春蘭の里」の存在と取り組みを大勢の方々に知っていただくため、
日々良質な記事を自社のネットメディア上で企画・配信する「PLANETS」の宇野氏を
能登の地へお招きし、多田氏とのインタビューを実施しました。
(取材記事はまもなく公開予定だそうです!乞うご期待!)



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▲多田氏指導のもと、きのこ狩り(撮影?)に興じるPLANETSのみなさん


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▲「春蘭の里」の程近くに位置する、世界一を獲得した「マルガー・ジェラート」での取材の様子



インタビューと業務提携式のいずれも、
多田氏の自宅でもある農家民宿の大広間を開放して
近隣の方々をはじめ、地元の新聞社や役場の職員の皆さん、観光客の方などをお招きして行いました。

結果は20日の公開取材、21日の業務提携式ともにおかげさまで満員御礼、大成功を収めることができました。



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20日夜、多田氏×宇野氏公開インタビュー


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▲21日、「春蘭の里」×ZESDA 業務提携式


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▲多田氏と握手を交わす桜庭代表、瀬崎リーダー。


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▲業務提携式にお越しのみなさんと。




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スタッフとしてそれぞれの運営に携わってみて、特に印象に残っている多田氏のメッセージがあります。
それは、本記事冒頭の「持続可能な日本の農村モデルを、春蘭の里で確立したい。」という一節です。


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▲海と山、両方を楽しめるのも「春蘭の里」の魅力です。


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▲海の幸と山の幸をWで堪能できる食事はもちろん絶品。


日本の地方における農業や農村の収益確保が、仕組みレベルでうまくいっていないこと。
現状が続けば、日本の農村の大多数が、そう遠くない未来に不可逆的な危機に陥ること。
若者たちはそんな現状を感じ取り、自分の将来を都市に求めていくこと。
能登町を含む日本の農村は、このままでは持続すら危ういこと。


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▲オランダ風建築の立派な一軒家。空き家になって久しいそうです。


多田氏はこれらの問題を、非常に重く受け止めており
そして、受け止めたうえで、当事者としての危機感と未来の世代への責任感を持ち、
様々な活動に精力的に取り組んでいると話してくださいました。


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▲「春蘭の里」の人気スポット、廃校をリノベーションした宿泊施設「こぶし」。
 宿泊に加え、地元のお母さん方特製ランチが楽しめます。
 

そんな多田氏と春蘭の里が確立を目指す「持続可能な農村モデル」実現の
第一歩として、クラウドファンディングがスタートしています。

【11/23まで!】「春蘭の里」クラウドファンディング

camp-fire.jp

中日新聞さんにも記事として取り上げていただきました

www.chunichi.co.jp



「春蘭の里」は非常に美しく、豊かで、魅力的な場所です。
本記事や写真等を通して、ご興味ご関心を持った皆様、ぜひご協力いただけると幸いです。

また願わくば、ぜひ一度足を運んでみてください。
文章でも写真でも味わえない、五感で楽しむ体験こそが、
「春蘭の里」の醍醐味です。

(本記事はZESDAスタッフ 佐々木が担当しました。)



★ZESDA公式 twitter & Instagramアカウントができました★
日々の活動の様子をお届けしていきます!
今回の春蘭訪問の写真もたくさんアップしておりますので
ぜひフォロー&いいねお願いいたします。

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NPO法人ZESDAさん(@zesda) • Instagram写真と動画

【講演会のご案内】霞が関の現役官僚が教える留学試験対策講座『オックスフォード・ケンブリッジ大学院の合格方法』in大阪を開催いたします!

このたび日本経済のグローカリゼーションに取り組むNPO法人ZESDAでは、下記のとおり留学希望者向け講演会、『オックスフォード・ケンブリッジ大学院の合格方法』in大阪(講師:橘宏樹)を開催いたします。東京で4回開催され好評を得ました講演会の”関西初開催”となります。オックスフォードやケンブリッジといった世界最難関の大学院に合格するには、彼らの教育哲学やスタイルを正しく理解することが重要です。そして、それらに沿った正しい戦略に基づいた準備が必要です。どの提出書類に、どのような内容を書いて、どのような効果を狙うかーーー。当セミナーでは極めて具体的なアドバイスをオックスフォード大学院を卒業した講師自らがいたします。また、オックスフォードでの勉強の様子、特殊な文化などについても、多くの写真とともにお伝えしますので、留学予定がない方でも、お楽しみいただける内容になっておりますので万障お繰り合わせのうえご出席くださるようご案内申し上げます。
■日時:平成30年12月1日(土)13時~
■会場:JEC日本研修センター貸会議室 SRビル江坂(旧 NF江坂ビル)中会議室
   大阪メトロ御堂筋線北大阪急行線「江坂駅」徒歩1分
■住所:大阪府吹田市江坂町1-13-41
■参加費用:一般2,000円、学生1,000円(受付で学生証の提示をお願いします)
■講師:橘 宏樹(「現役官僚の滞英日記」PLANETS出版 著者)
■参加定員:70名 定員になりましたら締め切らせていただきます。
■申込方法:下記のページより申込画面にお進みください。
https://peatix.com/event/453409/
■主催:NPO法人ZESDA http://zesda.jp/
■お問い合わせ先:メールアドレス h.tachibana2018@mail.com 
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Beyond Myself (旧女性活躍PJ) 始動! 初回イベント実施報告    『なぜ女は男のように自信をもてないのか』読書会

「上司に自分をアピールできない…」
「会議でうまく発言ができていないみたい。自分が意見をいったときはスルーされたのに、別の同僚が同じことをいったときは通って、彼の成果になってしまった」
「同僚の方が自分より大事な仕事を任されてる気がする。私の方が会社に貢献してきたはずなのに…」

こんなもやもやを解消し、女性も男性もLGBTももっと活躍できるようにプロデュースしたいと立ち上がったZESDAの『Beyond Myself』プロジェクト。

活動の一つとして、どうやったらもっと私たちが生きやすくなるのかのか皆で一緒に考え実践するための読書会を定期的に開催していきます。
本格的な開催の前に、プロジェクトメンバーの5名でお試しをしてみたので、そのご報告です。

書籍の紹介: 『なぜ女は男のように自信をもてないのか』

今回取り上げたのは、『なぜ女は男のように自信をもてないのか』(キャティー・ケイ&クレア・シップマン共著)というアメリカで出版された本です。
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ヒラリー・クリントンシェリル・サンドバーグほど活躍してもなお女性は自信をもてない…。
著者である2人の女性は「なぜ女性は自信をもてないのか」という疑問について、その理由を心理学、脳科学、遺伝子検査などから調査を実施しました。本の中では、その調査結果をわかりやすく報告し、さらに女性が自信を持つためにはどうすればよいのかということを説いています。

(ネタバレですが)この本の結論は、
① 男の子より女の子の方が、成長過程において、挑戦・失敗・克服を経験するする機会が少ない傾向があるため、女性には自信(=自分にできると信じる))が弱い人が多い
② しかし、大人の女性も、今から失敗と克服・成功を繰り返すことで、脳の働き方も変わって、自信を身に着けることができるし、他人からの評価を気にしなくなる

ということを言っています。
そのため、この読書会を通じて参加メンバーは、お互いにサポートしあいながら、どんどん挑戦して成功と失敗の経験を積み、そして成長していこうと固く誓ったのでした。

事前に本を読まなくていい読書会!?

私たちの読書会では、アクティブ・ブック・ダイアローグ協会さんの「アクティブ・ブック・ダイアローグ®」(以下、「ABD」といいます)という方法を参考にさせていただいています。
この読書法、事前に本を読まなくていいのに、当日に本を物理的に(!)分割して仲間と一緒に読むことでより本を深く理解できるという素晴らしい読書法なのです。
今回私たちが実施した進め方をまとめると、


① 対象の本を、参加者の数でページ数を割って破り、分担を決めて参加者に配る (5分)
② 参加者は自分の分担を読む (60分)
③ ②で読んだ内容を、A4の紙~6枚に読んだ内容をまとめる (20分)

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④ ③で書いた紙を、壁に貼る (5分)

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⑤ ④の紙を使って、一人2~3分で報告する (20分)

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⑥ ⑤の間、報告を聞いている他の参加者は、気になるところに付箋を貼る

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⑦ 全員の報告後、付箋が張られた部分を中心に議論をする (20分)

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そのため、
・事前準備がいらないので気軽に参加できる!
・紙に書いて、議論をするので、理解が深まり、記憶にも残りやすい!
・3分でまとめて報告しなければならないので、ノーリスクのプレゼンの練習にもなる!

というメリット満載の読書法で、私も初めて参加したのですが、準備もなく手ぶらで参加したのに非常に勉強になり、三連休の中日の早朝から集まった甲斐があったのでした。

ABDの詳細は、アクティブ・ブック・ダイアローグ協会さんのサイト
www.abd-abd.com
をご覧ください。友人や会社の同僚とやってみようと思った方は、同サイトに分かりやすいマニュアルも用意されていて非常に便利です。


Beyond Myselfの読書会に是非ご参加ください!

今後も、ZESDAのBeyond Myself は、私たちが仕事やプライベートで活躍するために役に立つ本を取り上げて読書会を実施していきます。
題材は、ジェンダー論だけではなく、仕事やプライベートに役に立つものであればビジネス書やエッセイも学術書も、参加された方のご興味に合わせて取り上げていきたいと思います。
興味・関心のある方はどなたでもご参加いただけます。
今後の開催予定は↓のZESDAのホームページやフェイスブックページで告知していきますので、是非奮ってご参加くださいね^^

www.zesda.jp

www.facebook.com



今回は、高木がお伝えしました。
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*** ☆おまけ☆
女性プロデューサー集結!シンポジウムを今年の5月に開催いたしました!

様々な問題を乗り越え、また現在も課題を抱えながらも常に前向きに活躍している女性プロデューサー10名が集結した日本でも珍しいシンポジウムでした。
当日講演内容をかなり詳しく書いています。ぜひご覧ください!

zesda.hatenablog.com

ZESDAは、石川県奥能登「春蘭の里」の空き家改修プロジェクトを全力で応援しています!

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クラウドファンディングサイト
camp-fire.jp

石川県奥能登農家民宿群、春蘭の里。

集落、地域再生のための第一歩として空き家改修プロジェクトを実施しています。

若者達が戻ってきたときに安心して生計を立てられるような場を増やすための第一歩として空き家の改修から。

能登様式の白壁、黒瓦の趣のある古民家です。建物が朽ちてなくならないうちに、元気な高齢者がいるうちに。

ぜひ、皆様のご支援ご協力どうぞよろしくお願い致します。

中日新聞記事
空き家活用応援してね 春蘭の里・資金をネットで調達:石川:中日新聞(CHUNICHI Web)