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ZESDA's blog

日本の技術と世界のニーズをつなげるプロデューサーの支援・育成を通じて日本企業のグローバル競争力の強化を目指すNPO法人ZESDAのブログです。

プロデューシング・システムを創ることで、日本経済の活性化を目指す、NPO法人ZESDAのブログです。


エンジニアリングの限界とメタ・エンジニアリングの可能性 (第2回ZESDAプロデュース・カフェ)

2012年12月15日に日本経済大学渋谷キャンパスにて第2回ZESDAプロデュース・カフェ「プロデューシングのための潜在的課題の発見」を開催しました。

遅れてしまいましたが、その際のレポートを報告させていただきたいと思います。


プロデュース・カフェでは(1)最初にワールド・カフェ形式のワークショップを行い、(2)次にプロデューシングをテーマとしたゲストの講演を聞いた後、(3)講演で得た気付きを元に再びワールド・カフェを行い、議論を深めるという形式を採っています。

今回は、「未来のテレビを考える」というテーマで参加者の方に議論していただきました。
また、講演は日本経済大学の鈴木浩教授に「メタ・エンジニアリングによるプロデューシング」というテーマでご講演いただきました。


講演では、「メタ・エンジニアリング」という概念を基本に、ビジネスなどにおいてどのように課題を解決していくかについて説明していただきました。
メタ・エンジニアリングとは、
 1.潜在する課題の発見
 2.必要領域の特定・育成
 3.領域の統合・融合(技術と学術
 4.社会的価値の創出と実装
このプロセスを動的かつスパイラルに推進していくということだそうです。



例えば、ある顧客から「ジュースが欲しい」という要望があった場合、ジュースを製造するのが普通の発想です。競合他社があれば、質の高いジュースを開発するなどして対応するでしょう。
しかし、メタ・エンジニアリングでは、まず「なぜ、顧客はジュースが欲しいのか」を考えることから始めます。そして、「ジュースが欲しいのは、喉が渇いたからだ」と課題を発見し(1)、「他の顧客も喉が渇いているのであれば、水を他の顧客も含めて提供してはどうか」と問題解決の領域を特定し(2)、最も多数の顧客の求める水を調査・開発して(3)、ジュースと比べてより多くの顧客のニーズにマッチした水を提供することで社会全体の満足度を上げる(4)というように、「Why」を起点に課題に取り組むというが大事だそうです。
そしてこれからの時代はプロダクト(どう作るか)から、ソリューション(何を作るか、なぜ作るか)に移行する必要があるとの、助言をいただきました。


この講演により、始めのワールド・カフェでは既存の「テレビの概念」の枠内で議論が行われていたのが、2回目では「そもそもテレビとは何か」、「我々はなぜテレビをみるのか」と「WHY」の視点を参加者が意識して議論をするようになりました。
これを機会に、各個人がそれぞれの職場やプライベートでの課題解決に、メタ・エンジリアニングの概念を生かしていただければと思っております。


また、カフェ後は近くのレストランで参加者同士の懇親会を行いました。カフェ後は毎回、懇親会を行っていますので、普段は出会わない異業種の方と交流していただき、新たなビジネス・チャンスを作る場を引き続き提供していきたいと思います。

(NakiOtoko)