ZESDA's blog

グローカルビジネスをプロデュースする、パラレルキャリア団体『NPO法人ZESDA』のブログです。

プロデューシング・システムを創ることで、日本経済の活性化を目指す、NPO法人ZESDAのブログです。


年末年始のご挨拶

各位

年の瀬いかがお過ごしでしょうか。
NPO法人ZESDA代表の桜庭です。

私自身は、ニューヨーク総領事館に赴任して、ちょうど1年が経ったところです。
目まぐるしいまでの挑戦と競争がもたらす、圧倒的な活力にあてられています。
翻って、つくづく母国の停滞は心配です。

しかし、ただ慨嘆するのみにあらず。
NPO法人ZESDAは、グローカルビジネスをプロデュースするパラレルキャリア団体として、日本の未来を切り拓くために、現場で闘っています。

今年も闘い切りました。
コロナ禍下にもかかわらず、以下のような確かな足跡を残しました。

1. 今年のZESDA

◆本を2冊出版しました。

・「プロデューサーシップのすすめ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4909896082
(来年はkindle unlimited版も出します。)

プロデュースというイノベーションの方法論について、理論と事例を、わかりやすい言葉でまとめています。
研究・イノベーション学会との協働作業を通じて、質の高いものに仕上がりました。

プロデュースとは、何かをやりたい、と、志している人に、
まわりの人が、持てる人脈や情報や資金など、イノベーションに必要な資源を注ぐことです。
突出したイノベーターに、日本の未来を、おんぶにだっこするのではなく、
「和を以て貴しとなす」の精神で、みんなでイノベーターを盛り立てていく総力戦の戦い方を説いています。

ぜひお手に取ってくださいませ。

【プレスリリース]】
「サラリーマンが"資本家"のマインドを身につける秘訣は「プロデューサーシップ」にあり!個人が生き抜くための事例集『プロデューサーシップのすすめ』」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000087316.html

また、これからの日本はどういう産業で食べていけばいけばよいのか、という問いに対する一発回答として、

・「グローカルビジネスのすすめ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4909896074
kindle unlimited版も出ました!)
も出版しました。明治大学奥山雅之教授の理論を軸にして共に重ねてきた勉強会での成果をまとめています。

少子高齢化で衰退極まる地方経済は補助金に依存し過ぎており、持続可能性がありません。
雇用を維持するには、人口減少で1億人を切りかねない国内市場ではなく、
80億人の暮らす海外から富を稼ぎ出していこうとするのが、本来、自然ではないでしょうか。

越境ECの技術も英語人材も、国内には多く存在しています。
世界市場で十分戦えるユニークさやクオリティは日本の地方にまだまだ眠っています。
あとは地方の中小企業主と、都会の英語・IT人材らの意識改革だけなのです。

こちらもぜひ、お手に取ってくださいませ。

◆各種プロジェクト
ZESADは実働する団体です。能登、津南、馬路村、紀南など、国内外十数か所でプロジェクトを進めています。

例えば、今年は、紀南でアートウィークが開催されました。https://kinan-art.jp/
グローカルビジネスのすすめ」にも寄稿してくれた藪本雄登氏主導の本プロジェクトを、ZESDAも微力ながらお手伝いしました。

他のプロジェクトも、コロナ禍下にもかかわらず、粘り強く、できることをできる限り、担当シニアプロデューサーらが進めてくれています。
今年の進捗報告は割愛しますが、来年は、より大きなアウトプットを世に出せそうです。報告をぜひご期待ください。

◆パラレルキャリアするZESDAメンバーへの脚光
今年は、ZESDAを舞台にパラレルキャリアを開花させる個人にも脚光が当たりました。
当法人の瀬崎真広理事は今年、能登プロジェクトでの実績を評価され、
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第7回選定)関東農政局 個人部門を受賞しました。
ほかにも、いくつかのビジネスプランコンテストで審査員を務めるなど、組織外の後進育成にも貢献してくれました。

副業・複業が流行する昨今、パラレルキャリア団体として10年歩んできた当法人の経験を分かち合える機会をいただけたのは、大変光栄なことでした。


2. 来年のZESDA:Reboost(再上昇)

2022年の日本は、コロナ禍が少し和らぎつつあるようですから、
チャンスを逃さず、ぐいぐい各プロジェクトを前進させます。
「Reboost 再上昇」がスローガンです。

◆いくつかのプロジェクトで、かなりすごいプレスリリースを出せると思います。ご期待ください。

◆ウェブサイトをリニューアルします。現在進行中のプロジェクトの進捗状況を、よりわかりやすくタイムリーに発信できるように再整備します。

◆「プロデューサーシップのすすめ」のkindle版を出します。そして、英訳版も出版したいと思います。

◆もちろん、グローカルビジネス・セミナー、プロデュース研究分科会も、引き続き開催していきます。勉強会を通じた情報更新、人脈構築は、プロジェクト推進の地力ですから。

◆それから、本がもう一冊出るかも。こちらの詳細は乞うご期待。


3 さいごに

「都会の人材が、海外と地方を繋げるビジネスを、どんどんプロデュースしていく日本にする。」

このZESDAのビジョンは非常に巨大で困難です。
ですが、少なくとも私には、実現するべき我が国の国家像、持続可能な日本産業のあり方が、これ以外に思い浮かびません。
浮かばない限りは、自分の見識に殉じて突き進んでいきたいと思います。

それでも今年はビジョンを体現する「聖書」2冊
「プロデューサーシップのすすめ」「グローカルビジネスのすすめ」の出版にまでこぎつけることができました。

この成果は、つくづく、ZESDA設立10周年を祝福してくれたように思います。
言うまでもなく、大勢の寄稿者の皆様、出版社、編集者、関係スタッフなどたくさんの皆様のご尽力のおかげです。
あらためて心から御礼を申し上げたいと思います。

それにしても、この10年、ZESDAの仲間たちは、なかなかの艱難辛苦をともにして、歩んできました。
挫折の危機が何度あったことか、数えきれません。
しかし、誰もがみな、ZESDAとともに歩んでこなければ、
きっと、遅れた島国の非生産的な日常を闇雲に走って疲弊するのみで、世界の本質に触れることはできなかったでしょうし、
本業においても、より上っ面をなでるような仕事しかできなかったろうと思います。
これだけ多くの素晴らしい人々にも出会えなかったと思いますし、膨大な学びも得られなかったろうと思います。
ZESDAの活動は、たゆまず共に歩いた分だけ、自分の未来に、希望の灯をともせるのです。ゆえに、止まらないのです。

さて、2022年も、次の10年も、
この巨大で困難なビジョンに、敢然と対峙していきたいと思います。
これは、ある種の「道」であり「禅」であると思っています。

引き続き、粛々と旅路を歩んでいきたいと思います。
財産も道連れも増えていることですし。

今後とも、何卒どうぞ宜しくお願い致します。

NPO法人ZESDA代表
桜庭大輔